妊娠時に気をつけるべき病気

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妊娠糖尿病

妊娠糖尿病は、妊娠中のみ血糖値が異常となる症状をいう。
妊娠中は、hPLやエストロゲン、プロゲステロンなどの妊娠中に増加するホルモンにより、耐糖能が悪化しがちであることによる。一般には、出産後に改善する。一方、もともと糖尿病患者が妊娠した場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれる。とは言え、もともと糖尿病であったかどうかを完全に確認できているわけではなく、妊娠糖尿病で発症し、分娩後もそのまま糖尿病が治らないこともままある。基本的に食事療法が行われるが、改善しない場合、後述の胎児へのリスクもあり、また飲み薬は催奇形性の懸念があるためインスリン注射療法を行うことになる。胎児への影響があるため、通常時より厳格な管理を必要とし、六分食やインスリン持続皮下注 (CSII) などを行うこともある。
妊娠糖尿病では先天異常のリスクが高まるが、妊娠初期から正常血糖を保っていれば、通常の妊娠と同等である。早産も多く、羊水過多、妊娠高血圧症候群の頻度も高いハイリスク妊娠のひとつである。妊娠糖尿病では巨大児になりやすいため、難産になりやすい。また妊娠糖尿病では中枢神経系よりも身体の発育が良いので、出産のときに頭が通っても肩が通らない肩甲難産になりやすい。そのため、分娩が長引く場合は帝王切開が良い。

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妊娠高血圧症候群

主として妊娠後期に見られる高血圧と蛋白尿を主とする一連の疾患群の総称である。
旧来より「妊娠中毒症」と呼ばれてきたが、2005年に日本産科婦人科学会により「妊娠高血圧症候群」と名称の変更がなされた。改名の大きな理由としては、病態が明らかにされてきたことがあり、「中毒症」という「原因毒」が存在するわけではないということが大きいとされている。
症状としては、子宮動脈が何らかの要因によって収縮し、それによる昇圧物質が母体に分泌されることで高血圧が生じ一連の症状・所見を呈してくるという学説が広く受け入れられているが、エビデンスに基づいた定説は現段階ではない。
治療は、絶対安静をとる。発症予防のために食事療法を行う。
多くの降圧薬が妊婦では使えないため、α-メチルドーパや塩酸ヒドララジン等の内服ないし点滴静注による降圧療法が主となる。

先天性風疹症候群

一般に風疹は、日本では三日はしかとしても知られ、英語では「German measles(ドイツはしか)」とも呼ばれている。風疹にかかった人は免疫ができ、二度とかからないといわれるが、まれに再感染の事例はある。かつて、6?9年ごとに大きな流行があり多数の感染がみられたが1996年以降、大きな流行は起きていない。伝染力は水痘、麻疹(はしか)より弱い。
先天性風疹症候群)とは、妊娠初期に妊婦が風疹に感染することによって、新生児にさまざまな奇形や障害をもたらす症候群のことである。1941年にグレッグによって新生児に白内障や心奇形が発生したと初めて報告された。成人でも15%程度の無症状感染者があるので、母親が無症状であってもCRS は発生し得る。最後の全国規模の風疹流行の1993年以降は、CRS の発生数も対応して減少。妊娠の初期、特に3カ月以内に、ある量以上のウィルス増殖が有れば、CRS を発症すると考えられる。2~16週位の間で早いほど起こりやすい。 CRS の診断方法は、症状、ウイルス遺伝子検出以外に、IgM 抗体は胎盤通過をしないので臍帯血や胎児血からの風疹IgM 抗体の検出が有れば感染の証拠である。 出生前に感染した乳児は、出生後数ヶ月感染力を持ち続ける。 典型的な三大症状は、心奇形。聴力障害として難聴。眼の異常として白内障。

水痘

ウイルス感染症の一種。一般に水疱瘡(みずぼうそう)としても知られている。英語ではChicken poxと呼ばれる。水痘は感染症法の第5類感染症に指定されており、学校保健安全法による第2類学校感染症に分類されている。季節的には毎年12 - 7月に多く8 - 11月には減少し、罹患年齢の多くは9歳以下。水痘ウイルスの自然宿主はヒトのみであるが、世界中に分布している。一般に1度かかると2度とかからないと言われているが、感染しても発症にまでには至らないというだけである。抗体が消えれば再発症する可能性は高く、再発症の例もたびたび報告されている。治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しており、免疫低下時や疲労・ストレス時に再活性化し帯状疱疹を発症することがある。

インフルエンザ

風邪(普通感冒)とは異なり、比較的急速に出現する悪寒、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛を特徴とし、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、咳、痰などの気道炎症状を伴う。腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もある。
感染してウイルスが体内に入ってから、2日~3日後に発症することが多いが、潜伏期は10日間に及ぶことがある。子どもは大人よりずっと感染を起こしやすい。ウイルスを排出するのは、症状が出る少し前から、感染後2週間後までの期間である。インフルエンザの伝播は、数学的なモデルを用いて近似することが可能で、ウイルスが人口集団の中に広がる様子を予測する上で役に立つ。
インフルエンザは、主に次の3つのルートで伝播する。患者の粘液が、他人の目や鼻や口から直接に入る経路、患者の咳、くしゃみ、つば吐き出しなどにより発生した飛沫を吸い込む経路、ウイルスが付着した物や、握手のような直接的な接触により、手を通じ口からウイルスが侵入する経路である。この3つのルートのうち、どれが主要であるかについては明らかではないが、いずれのルートもウイルスの拡散を引き起こすと考えられる。空気感染において、人が吸い込む飛沫の直径は0.5から5マイクロメートルであるが、たった1個の飛沫でも感染を引き起こし得る。1回のくしゃみにより40000個の飛沫が発生するが 、多くの飛沫は大きいので、空気中から速やかに取り除かれる。飛沫中のウイルスが感染力を保つ期間は、湿度と紫外線強度により変化する。冬では、湿度が低く日光が弱いので、この期間は長くなる。

 
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